てくてく*東北 〜アドリブ観光〜

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help リーダーに追加 RSS No.24 消える記憶と旅の効用 −母との旅行の記録(7)【山形/日帰り】

<<   作成日時 : 2008/05/07 00:17   >>

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以上のような感じで、のんびりとした旅は終わりました。
三週間後、めのう細工を指導してくださった方から、「お元気ですか」という温かい自筆の手紙と共に、体験で作っためのう細工が送られてきました。
残念ながら、めのうのことも旅のことも、母の記憶からは消えていました。
でも、届いためのうを見て、
「きれいねぇ…」
と言いました。

ただ、脳の記憶が消えただけです。
脳の記憶の領域は通さないで、細胞のひとつひとつや、感覚は、その体験の記憶を覚えているのかもしれない。
そんなことをふと思いました。

*****
恥ずかしながら、それまで私は変わりつつある母に、少し焦っていました。
「数日前に言ったじゃない!覚えてないの?!」
そんな言葉ぶつけても、どうしようもないのです。

例えば私が、
「一昨日行った沖縄、楽しかったねぇ。」
と、突然振られても、行ったことのない(=記憶もない)ことを言われても、はぁ?となってしまうのです。
それに重ねて、上のような言葉を畳みかけられたら、たまったものじゃありません。


この旅行で得たのは、そういうことでした。
現状を受け入れよう、と。
覚えてないのは記憶だけ。
だから、瞬間瞬間を楽しい思いですごしていれば、きっと細胞や感覚レベルで覚えていて、生き生きといられるのではないかと思ってます。

そしてもうひとつ、母の記憶の汲み上げをしたいと。
今回の旅で、私の知らなかった母の昔の生活文化を垣間見ることができました。
それを、記憶が消えてしまう前に、たくさん話をして、私の記憶に留めよう、とも思いました。

*****
こんな感じで、母との旅行はおしまいです。
記憶に残らない旅、それでも行けてよかったと思っています。
得ることは本当に多く、私自身は忘れがたい旅でした。

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